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neuertag’s blog

映画、音楽、哲学、アイドル文化を中心に思うところを綴っていきます。

凛々しくも美しいヒロイン ~スター・ウォーズの主人公レイの原点~

昨年12月に公開されたスター・ウォーズ/フォースの覚醒、お正月休みに2Dと3Dとで2回観たのだが、期待以上に面白かった。監督のJ・J・エイブラムスは、年齢的にも私と同世代である。今回、スター・ウォーズの製作にあたっては、ジョージ・ルーカスの薦めもあり黒澤明監督の「隠し砦の三悪人」を観て研究したそうである。今では、広く知られたエピソードだが、ルーカスはスター・ウォーズの着想の幾つかを「隠し砦の三悪人」から借りて来ている。有名なのはロボットの凸凹コンビ、C-3POR2-D2である。この2体のロボットが、「隠し砦の三悪人」の千秋実と藤原鎌足の両名優をモデルにしていることは有名だ。他にも、ハリソン・フォードが演じるハン・ソロ三船敏郎と重なる。

ところで「隠し砦の三悪人」には、雪姫という気が強いお姫様が登場する。お姫様といっても袖を切り詰めた上着に、短パンみたいな袴(?)を履いており、長い黒髪もポニーテールに結っている。きりっとした眉毛は釣り上がって目元に力強い表情を与えている。この雪姫こそ、まさに今回のスター・ウォーズのヒロイン、レイそのものだと思ってしまった。

確かに、これまでのスター・ウォーズにもレイア姫やパドメ姫など男勝りのヒロインは登場してきた。しかし、今回のヒロイン、レイは衣装といい表情といい雪姫にぴったりと重なる。演じている女優も、雪姫を演じたのが当時20歳前後の上原美佐、今回のレイを演じるのが23歳のデイジー・リドリーと若い新人が起用されている。ルーカスは、9つのエピソードを構想した当時から、雪姫のような気高くも美しいヒロインのイメージを抱いていたのかもしれない。

ギリシア神話軍神アテナやジャンヌ・ダルクなど戦う女性の姿には男性の荒々しさでとは対照的に、気高さと神々しさが宿っている。人間の身体美の象徴としての若い女性のしなやかな姿態と、命を生み出す母性の慈愛とが、強靭な精神のもとに統一と調和を保っている。そんな奇跡のような存在として躍動するヒロインの姿に、観てる者は感動せずにはいられない。スター・ウォーズの残り2作で、レイがどんな活躍を見せてくれるのか、今から楽しみで仕方ない。